建築知識ビルダーズ#62は「夏の高断熱・高気密」が特集です。
その中で、猛暑対策の一例として弊社の写真を使用頂けました。
暑さの対策ができても、結露が発生してしまったら元も子もなくなってしまいます。
結露は百害あって一利なし、木材は腐り、金属は腐食します。
また、カビやダニの発生原因になって、健康被害を引き起こしてしまいます。

結露の専門家、住まい環境プランニングさんに寄せられる相談ランキングナンバーワンは「新築時の初期結露」とのことです。
初期型結露とは、建築中の雨により、コンクリートや木材や合板等に水が侵入して、含水率が高くなってしまうことによって引き起こされる結露のことです。
夏型結露とは、空気に含まれる水蒸気が壁の中に侵入して、エアコンで冷やされた室内側で結露してしまうことを指します。

結露を研究している研究者の方の論文を読むと、空気中の水蒸気が原因で夏型結露が発生して湿害が生じることは見たことがないとのことです。
その条件としては、構造材を濡らして初期含水率を上げていないこと、それから防露壁体がしっかりと形成されていることが必要となります。

夏に結露が発生して問題になるケースとしては、構造体を濡らしてしまうことによって引き起こされる「初期型結露」のことが多いとされています。
どのハウスメーカーや工務店も高断熱・高気密を謳っています。
気密性を上げるということは、一度濡らしてしまうと乾きにくい、ということになってしまいます。
昔の気密性が低い建物だと問題にならないことが、気密化された建物だと大問題につながってしまいます。

よって、防水工事が終わるまでは建物を濡らさないことがとても大事になります。
昨今の気候ですと、雨が降らない予報であってもゲリラ豪雨が発生することも多いです。
そういうことを想定して、弊社では屋根や壁の防水工事が終わるまではブルーシートで養生しています。
私たちは雨に濡らさないようにして、建物の耐久性を高めています。