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地盤調査はとても大事です。
デザイン的に素敵な建物だったり、耐震性に優れ断熱性能が高い高性能な建物であっても、地盤が崩れてしまい建物が傾いてしまったり、破壊されてしまうと元も子もなくってしまいます。

傾いてしまうのは、固いところとやわらかいところがあり、やわらかいところが沈下することによって起こります。
これを「不同沈下」といいます。
まだ、外部との取り合いはありますが等沈下の場合はましですが、不同沈下はやっかいです。

それを防ぐために「地盤調査」を行います。

調査の方法は
・標準貫入試験(ボーリング調査)
・SWS試験(スクリューウェイト試験)
・表面派探査試験
の3種類です。

軽量で小規模な木造住宅は「SWS試験」か「表面派探査」が適しています。
標準貫入試験は、杭を打つのありきで支持層を探す調査で、木造住宅だと杭なしで施工することも多いこともあり、目的が違ってきます。

SWS試験(スクリューウェイト貫入試験)は以前はスウェーデン式サウンディング試験と言われていましたが、今では正式名称はスクリューウェイト貫入試験といいます。
SWS試験は地盤にロッド(鉄の棒)を垂直に突き刺し、回転させながら沈み込ませていきます。その沈み方や回転数から地盤の硬軟や締まり具合を調査します。ロッドがスムーズに沈んだ場合は地盤が弱いと判断し、逆に沈みにくかった場合は地盤が固いと判断します。

出典:構造塾

SWS試験をすることによって
・(建物を載せて)破壊しないかどうか
・(建物を載せて)沈下しないかどうか
・液状化しないかどうか
が、わかります。

その結果により、地盤が軟弱だと杭を打つ等、改良工事が必要になってきます。

表面派探査は破壊するかどうかの調査をすることはできますが、沈下についてはわからない調査方法になります。
一般的に改良が必要な地盤の80%が沈下にによることで、破壊は20%です。
やはり、どちらも判断ができるSWS試験の方が、安全性を担保できる方法といえます。

表面派探査のほうが詳細なので改良工事が必要になりづらい・・・なんて話も聞きますが、技術的に正しい情報で方法を洗濯することが必要です。

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